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2017年3月18日 (土)

院長先生のコラム4月号

☆ 小田巻き(苧環)

 通勤の途上、カーラジオで「小田巻き蒸し」の作り方を説明していた。幼い頃母がよく作って呉れた茶碗蒸しが大好きだった。茶碗蒸しにうどんを入れたのが小田巻き蒸しである。昔の大阪では祝い事には欠かせない料理で、船場で生れたようだ。小田巻きは苧環とも書く。絹や麻など紡いだ糸は中が空洞の四角い木枠に巻きつける。この糸巻のことだ。平安時代の在原業平の歌にもよまれているので、その頃既にあった道具である。苧環で思い出すのが、歌舞伎や人形浄瑠璃の演目である「妹背山婦女庭訓」。橘姫の正体を知りたい求馬が橘姫の裾に糸巻の赤い糸を付け、後を追いかける。求馬を愛する三輪も求馬の裾に糸を付けて後を追いかける。苧環がくるくる音を立てるのが印象的。縁を結ぶ、眼には見えない赤い糸(見えない糸が何故赤だと判る?と云うが)というはここから出たのか。静御前の物語にも出て来る。苧環という花もある。

                                                                            【院長/阪東 昭政】

『ザ・淀川 平成29年4月号掲載』



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